日本での葬式には、宗教別に様々な形式があります。とはいえ、ほとんどが仏式の葬式です。どのくらい多いかというと、日本消費者協会の2007年のアンケート調査では、「仏式89.5%、無宗教3.4%、神式3.2%、キリスト教式1.7%、その他1.5%、不明0.7%」だったそうです。
無宗教と不明をあわせると4.1%ということは、宗教色のある式が9割以上を締めている計算になります。無宗教葬って少し興味がありましたが、実はとても少数派。日本人には、仏教の伝統がしみこんでいることを感じる結果ですね。
ということで、まずは宗教別の形式の中から2つだけピックアップして、式の流れをまとめてみます。日本で最も多い仏教の仏式は、地方や宗派によって多少異なるものの、大まかな葬式の流れとしては、以下のとおりです。まず、死後すぐにお経(枕経)を読み、遺体を拭いて、納棺してお通夜、続いて翌日に、葬儀と告別式を行い、火葬などへという流れです。
続いて神式(神道)の神葬祭。こちらの式の流れは、神官が親族・参列者、会場を祓い清めて、祖霊に対して供え物をして祭詞を奏上、祖霊に遺族を守ってくれるように願うというものです。ちなみに、死を穢れたものと考えるため、式は、自宅や斎場で行われるということです。
やはり神式は、仏式とは大きく異なりますね。神式のメリットとして、仏式よりも経済的なことがあるようですよ。仏教伝来以前からの日本古来の方式ですので、宗派などないようでしたら検討する価値がありそうですね。
最後に無宗教葬についてですが、ここでは、メリットとデメリットを紹介しておきたいと思います。まず、無宗教葬のメリットですが、「遺族が葬式の形態を自由に選べること、見ず知らずの宗教者に頼まなくて良いといったこと」などが挙げられるでしょう。続いて、デメリットですが、「高齢の親族が理解しづらい、檀家となっている場合、寺に納骨を断られるかもしれない、葬儀の厳粛さがなく死の実感を得られない可能性がある」といった感じのようです。
無宗教葬は、確かに自由ですが、自由であるがゆえに内容を考えるのにかなり時間がかかります。故人の意思が大切ですから、故人の話しをゆっくり聞けるように、事前相談するのが良さそうですね。
細かい内容としては、例えば、形式が自由なので、参列者は焼香でなく献花をすることが多いそうですが、別に焼香にしても構わないことになります。焼香があった方が、故人をしっかり偲べると感じられるのでしたらそうした方が良いでしょう。また、黙祷や式場への入退場に参列者に迎えてもらったり、送ってもらったりという最低限のことを省かないように気をつけた方が、式としてまとまると思います。
過去に例えば、音楽を式場に流しながら行う音楽葬など、様々な事例があると思いますので、業者に色々と尋ねてみるのも手かもしれませんね。